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マンスリーレポート

2013年02月

「儲ける」

 

毎年恒例の社内年頭挨拶で掲げた今年のテーマが「儲ける」でした!

ホロ社の企業ビジョンでもある   

ホテル(業)を通じて

人々との繋がりを創り、絆を深め

共感の輪を広げる

コミュニティ創造企業目指します

 

この「コミュニティ創造企業を目指す」という意味が、この「儲ける」ということと密接に関係しているということをお伝えしたいと思います!

 

「儲かる」

これによって手に入るものはたくさんあります!

・満足のいく賞与、

・納得のいく給与、

・充足された職場環境、

・新たな設備投資、お客様でも気づいてしまう施設の必要修繕箇所への投資(スタッフの皆さんのモチベーションに大きく影響します)、

・イタリア研修旅行などのインセンティブ・・・

などなどは「儲かる」ことによって手に入れることが出来るものです!

果たしてそのために「儲ける」というのは「どのくらい儲ければよいのか」ということですが・・・

 

基準は「予算」です

 

そして「予算を超える」ということです!

いわゆる「予算」とは文字通り「予め算段されたもの」です

それは目標とは違います

強い言葉でいえば「ノルマ」です

予算はクリアすべきものです、なぜなら「予め算段されたもの」ですから・・・

誰が算段したものか?? 経営者や経営陣であり、各事業所の責任者であり、部門のリーダーがこれに関与しています

つまり、自らが決めたものです!

誰でも、朝は歯を磨く、食事が3度摂ると決めています、出勤する時間も予め決まっています、

それを習慣と言います

習慣は守られているものです!

しかも自然に、無意識のうちに・・・それは目標ではありません!

努力して到達させることではありません。

予め算段されたものはクリアするものです!

ですから予算は目標にする値ではありません!クリアすべき、超えるべき数値です!

 

ではどれくらい超えれば、「儲かる」のでしょうか?

おおざっぱにいえば、予算の、つまり自ら予め算段されたものの20%を超えれば儲かるのではないでしょうか?

20%と言えば、

宿泊稼働で言えば、現在50%の平均稼働率であればそれを60%引き上げる、

客室単価が10000円ならば12000円にどうやったら上げられるか???

レストランであれば、例えばランチの来客平均人数が30人であれば36人に、

平均単価が1500円ならば1800円にする・・・

婚礼であれば、成約率が30%であれば36%、

月間来館人数が30組ならば36組にする

おそらくすべて手が届かない数値ではないと思います!

 

これを当事者全員が意識して実現に対して真剣にとらえたら遠い目標ではありません!

少なくても、予算は「(頑張って!)到達するものでなく」、

「軽く超えるもの」という認識で向かっていくことが大事です

「儲ける」ことは、予算を軽くこえていけさえすればつかむことが出来る

つまり、手に入れたいと欲する感情が強くなればそれは・・・・

目指すべく努力目標でも何でもなく、“予算は前提”という意識になる

それが大事なことだと思っています

まずを持って「儲ける」そう!「儲からない」と何も始まらない!

そういうことです!

 

では次に、「どうやって儲ければよいのか」ということです

 

「儲ける」という文字を分解すると「信者」になります

「信者」というのはどんなメカニズムなのでしょうか?

 

信者というと何か宗教団体のようなイメージを持って、それを「怪しい」と感じる人も多いでしょうけど、あえて誤解を恐れずにいうと、その通りです!

なぜ宗教団体が怪しいという印象を多くの人が持ってしまうのかというと、

「騙している、また騙されている」という現象が頻繁にあったりするからです!

だから、「騙していなければOK」そして「騙されていなければOK」なのです

 

つまり、私たちは「騙さないこと」をしていればOK

つまりそれは「(お客さんの)信頼を裏切らない」

「(お客さんとの)約束を守る」

「(お客さんの)期待に応える」

これさえやっていれば大丈夫です!

 

信者さんは「感じ・感覚」でつながっています!

共感、つながり、信頼、絆、関係性・・・といった極めてファジな情感によってつながっています!

またそのことによって私たちに「お布施?」を払ってくれます、まさに「浄財」です!

私たちはその浄財にしっかり向き合わなくてはいけない、そうすれば信者さんがついてきてくれるということなのだと思います!

 

例えば、銀行という仕事において、おカネを貸してその利子が銀行の商売の源泉であるわけです。

銀行は「金貸し」をしなければ成り立たないわけですが、それでも信用のない人(会社)にはおカネを貸しません、

貸せたとしても高い利子を貸します

逆に信用のある人にはタダに近い利子でナンボでも貸してくれます。

 

何が言いたいのかというと、信頼関係のない間柄にはコストがかかるということです

銀行だけではありません、人間関係においても信用のない人、信頼関係のない人に対してはコストがかかります!

信用できない部下、信頼できない上司が職場にいたらどうでしょうか?

(上司は部下に)仕事を任せることも出来ないですし、

(部下は上司に)職場の悩みを相談することもできません

そこには金銭的コストだけではありません

精神的負荷や労力の負担といったコストがかかるわけです

だから、信頼関係を築くというのは最大のコストダウンともいえるでしょう

 

お客様との関係性も同じです、

信頼関係が構築されたら、極論、営業活動、いわゆる「売り込み」など不要です!

宣伝活動も不要になるかもしれません!

それはまさに「儲けの源泉」です

 

私が思うに、儲けるためには信者をつくること、

そしてホロ社が掲げるコミュニティづくりということは、それすなわち「信者づくり」なのだと思うのです!

 

まさに、ご縁づくり、顧客創り、関係性づくりこそが、コミュニティ創りなわけで、それは信者づくりに他ならない

「どうやって儲けるか」の回答はまさに「信者をどれだけつくるか」、

それってホロ社が掲げる「コミュニティ創造企業を目指す」ということにつながっているということです!

 

今みなさんの信者さんはどれだけいますか?

っていう問いかけをしたいと思います!

 

すなわち、「自分が何かを薦めたら、よっしゃ!といってすぐに買ってくれる人、動いてくれる人、考えてくれる人」そんな人が何人居ますか?

いま5人いるならばそれを6人にする、それで20%増です

1人しかいなければ2人、これで倍です!

 

個々人が個々人、または所属している部門、また施設、またはホロ社という会社の「信者」をひとりでも多く増やすことを実現出来たら「儲かる」わけです

昨年の暮れに日本経済新聞、これは日本で最も評価されている新聞ですが、そこにこのような記事が掲載されています

 

何が言いたいのかと言いますと、もはや世間が「コミュニティ」という言葉や概念をビジネスの世界に必要だと言い始めたということです!

まさにここに照会されている著書のように「顧客づくり」というまさに経営の目的を果たすための手段にコミュニティという言葉が登場してきているというのは、現実になってきているということです!

マーケティングという経営用語の中に「コミュニティ」という概念の必要性が論じられているということです!

何も難しい意味ではありません!

 

私たちが日頃やっていること、「お客様づくり」そして「ファンづくり」その延長にあることに他ならない「信者づくり」を強く目指すことで間違いはありません!

その「コミュニティ創り=信者創り」ですが、少し概念図にしてみました

 

人の関係性、つながり、コミュニティは

「縁」という言葉や意味に集約されると思います!

 

縁には「3つの縁」・・・換言すると「コミュニティにも3つのパターンがある」と言えるでしょう

1つ目が「血縁」

これが「縦のつながり(コミュニティ)」

まさに文字通り血のつながった関係性、家族です!

もっとも信頼関係の強い、深い、最も強力な、最小単位のコミュニティと言えるでしょう

ドロドロした関係性もこの血縁からは表面化するケースもありますが、それだけ強い絆で結ばれているからこそと言えるでしょう!

基本的にはここの関係性は「ノーコスト」ではないでしょうか?

「無償の愛」は家族だからこそ育まれる、極めて強い関係性であるのです!

 

2つ目が「地縁」

これが「横のつながり(コミュニティ)」

まさに、ご近所さん、地域のつながり、ややもすると、学校のクラス、職場なんかもいわゆるここに該当するかもしれません!

まさに今この横のつながりが「枯渇」してきているということが社会問題になっているということです!

「一人暮らし老人の増加」「孤独死」「いじめやひきこもり」「おひとりさま」・・・・などなど横のつながるが希薄になっているから出てきている問題かもしれません!

一方で今の日本では横のつながりがなくても生きていけるような時代になったからこそ、つまりそれはある意味「物質的に恵まれた時代」になったからこそ起きている現象なのかもしれません!

ところで私は以前「コミュニティホテル」というのは「地域密着ホテル」と考えていました!

だから、その地域の人にとって必要とされるインフラであるべき、それがコミュニティホテルの定義であり、いわゆるシティホテルやリゾートホテルと区別する理由だと思っていました!

そういった意味でこれまでコミュニティという言葉は「地縁」的な概念がおおよそを占めていたのではないかと思います!

そんな枯渇してきている地縁的つながりですが、それは「つながりが不要」というニーズが高まっているわけでもありません!

「おひとりさまでもいい」という人が増えてはいますが「おひとりさまがいい」といわれているわけでもありません!

 

そういった意味で近年出てきているのが3つ目の縁

言い方は色々あるでしょうけど「目的縁」「テーマ縁」「趣味縁」「志縁」といった縁

あえて「斜めつながり」と言いたいと思います

まさに縦と横の縁、またここで起こっておる課題や問題を補完していくのがこの「斜めの縁」のような気がしています!

インターネットの普及で人と人とがつながることが容易になりました!

「つながるコスト」が安くなったともいえるでしょう

つながることが容易となると、離れるのも容易、そんなベタッとした関係でない関係性が増えてきています!

フェイスブックやツイッターなどの普及がよい例でしょう!

それはそれで課題もあるのでしょうけど、少なくても「つながりづくり」ということはこれからの社会にとって人が生きがい、やりがい、働きがいなどを持ちわせていく上では必要な「ツール」になるのだと思います!

 

私たちはホテルの運営を通じて、またホテル等といったハコモノ装置というハードを媒介として、お客様と「FACE TO FACE」で向き合うことでそんな「つながりづくり」を推進していく会社です!

まさにコミュニティ創造企業ということです!

必ずしも「地域密着」という「地縁的」なつながりだけを取り上げて「コミュニティ」またその役割を果たすだけが「コミュニティホテル」であるとは限らなくなってきています!

そういった意味で「コミュニティ型ホテル」というのが新しい概念(コンセプト)となって構築されていく必要があるし、

私たちホロニックはそこの最前線に居たいと思っています!

そのために具体的に起こすアクションは、「信者創り」、まさしく「顧客創り」というみなさんが日々現場で意識して行動していることに他なりません!

日々のお客様と対峙する繰り返しが、やがて共感など生み強固な関係性が築かれていく、

それによってホロ社のコンセプトである「コミュニティ創造企業」としての意味を成してくるわけです!

 

今年のテーマ「信者づくり」

そして「儲ける」は、決して今だけのテーマではない、会社のビジョンでもあるのです!