経営理念

HOME > トップメッセージ > マンスリーレポート

マンスリーレポート

2014年03月

「求める人材像」

毎年恒例の2015年新卒入社向け説明会が2日間に渡り行われました。

毎年話していることではありますが、改めてホロ社の姿勢、土台を見詰めなおす意味で私にとっては大変よい機会になっております。

またホロ社は内定者が会社説明会を企画します。

内定者皆が集まって内容その他段取りまで考えていきます

それによって起きる功罪があります。

罪の方は、内容が粗削りということです!決して華やかではありません。

司会も含めて内定者ですから、参加している学生同様に緊張したりしているので、参加する学生も、ややもすると

 

「この会社大丈夫か!?」

 

と感じたりすることもなくはありません。

功の方はたくさんあります。

 

・内定者が入社前から、必然的に会社を研究する機会にもなります。

また現場へも足を運び社員との交流、また説明会への参加依頼など行いますから、そこでより入社前に会社のことを知ること、深めることが出来ます

 

・昨年「あっち側」に居た自分が、一年で「こっち側」に居るという、なんというか優越感みたいなものを感じることが出来る・・・・よく皆さん口にすることで「若いうちから重要な仕事を任してもらえる」という体感を入社前に実感することが出来ることは大変有意義だと思います!

 

・学生が「粗削りな会?」であることに不安を持つ場合もあるでしょうけど、見方によっては「内定者でこんなこと出来るの?」というムードを感じることが出来るのでそこに響く人も居る、またそういった意味で他の会社との違いを感じる(感じさせる)ことが出来る

 

・なにより・・・ですが、社員が参加するわけですが、参加する学生を見ながら自身を振り返るよい機会になる、日々現場に埋没して失われていく「初心の心」をいささかでも受け取りなおすことが出来る

 

 

などなどの効果を信じて10年近く新卒採用を続けています。

さてそこでお話した内容の一部ポイントですが

 

 

私たちが掲げる「コミュニティホテルとは?」

 

 

コミュニティホテルという言葉は昔から言葉としてはありましたし、また概念としても存在しています。

それは「地域密着型ホテル」ということです。

すなわち、それは

 

「物理的にその地域に居住する生活者や従事者にとって便利な場所にあるホテル」

 

ということです。

利用は、地元の個人もそうですが、法人などもその対象顧客になります。

しかし地元の人はレストランを利用したり、宴会を利用したりはしますが基本、宿泊はしません・・・というか・・・必要がありません。

なので、「ホテル=宿泊する場所」という概念から行くと、その場所の必然性に何か矛盾が帯びてくることもあるわけです。

このあたりの「コンセプトレス感?」が従来のコミュニティホテルの構造が崩壊している、つまりそれが経営をひっ迫しているホテルが多い最大の理由だと思います!

今や「地域密着型ホテル=コミュニティホテル」という構図が崩壊しているのです。

そこに住む人は宿泊する必要がないのですから、そこに必要性や意義・意味を生み出されなければいけません。

 

 

かつて流行った(今でもありますが・・)、スーパー銭湯はなぜ存在しているのでしょうか?

昔、家に風呂のない時代には銭湯(公衆浴場)が必要でした、しかし現在風呂のない家は日本では圧倒的に少ないです!でもスーパー銭湯に来る人は「家に風呂のないひと」ではありません。

まさにそこにはアミューズメント性がある、目的は、リラクゼーション、スタバ的な「第三の場所」とか、それぞれ意義を見出して「来る(行く)必要性」をつくっているのです。

ホテルも同様です!「そこに滞在する(泊まる)必要性」をつくることが私たちの役割、責務だと思います。

そうすると、いわゆるビジネスホテルや観光ホテルの経営とは、まったくといっていいほど違う感性が求められます。

「必要な場所に必要とされるモノをつくる」ことと「必要でない場所に、必要性(コト)をつくる」のとでは発想の起点が違います。

とすると、私たちの競合相手もしくは属する業界は「ホテル」という業態ではないのかもしれません。

 

 

さてそんな時代背景の中、ホロ社はそういった「地縁的なコミュニティ」だけでなく、

何か目的や趣味、志などを共有、共感することで集うコミュニティ・・・

 

それを「テーマ型コミュニティ」

と呼んでそこに着目しています。

 

 

「ホロニックはつながりをつくり・絆を深め・共感の輪を広げるコミュニティ創造企業を目指します。」

という企業コンセプトがあります。

 

 

まさに、それを軸にしたホテルを展開していきたいと思っています!

私たちはかつて「ホテルの再生事業」を行い会社の事業の柱に掲げていました

 

ホテルの再生となると、それはある意味「ハコモノの再生」

ハコ=施設を再生していくことが目的となります。

しかし今私たちが目指すのは「ハコモノを再生もしくは創生」していくことでなく、それはあくまでも手段です。

また「つながりや絆をつくり深めること」も、・・・

昨今の「乾いた時代」と言われる中で・・・・

それはある意味、人がいきがいややりがい、働きがいなどを持って生きいける社会を目指していくための手段であると思っています。

 

 

「つながりや絆、共感=コミュニティ」・・・だと定義すると、コミュニティを築き、育むことを実現できるハコモノとしてのホテルを目指したいということです。

 

 

ホテル業界やブライダル業界の就職を目指している学生さんや、また社会人の方がホロ社にもたくさん訪れてきますが、私が思うにはそれは働く上での手段、換言すると、ホテル業の目的はコミュニティづくり、またさらにその目的は「人々が生きがい、やりがい、働きがいの持てる社会づくり」なのだと思っています。

 

 

そんな理想的な目的を実現するには、今まだまだ大きなギャップがあります!

しかしそのギャップを飛び越える、乗り越えることをしなくてはなりません!

 

 

私たちは「コミュニティを軸にする」のであれば、サービス業、ホスピタリティ業、もっと言えば対面接客業において重要な「お客様へ」「お客様のために」という「TO」「FOR」という絶対的な概念に加えて「お客様との共に」という「WITH」の概念を大切にしたいと思っていますし、またこれからの時代に必要な概念になると信じて疑いません

 

そして、

私たち「売り手」とお客様「買い手」の関係がより近くなり、もっと言えばそこで提供される商材・・・料理の食材、施設の素材などなど、そこには取引先や生産者、職人などなどの「作り手」がいるわけですが、いわゆる地域資源と言われるものもたくさんあるわけですが、それらをもつないでいく存在になっていきたいと思っています!

今も私たちは様々なつながりづくりの取組をホテルの現場で行っています。

 

 

ひとつひとつが単発のイベントのようですが、それだけではありません。

つながりづくり、絆づくり、共感の輪広げにつながることばかりです。

つまり、私たちの理念、ビジョン、コンセプトに沿って行われています。

 

 

私たちのビジネスの主力はブライダル事業でありますが、ブライダルは「一過性のイベント業」でもあります。

しかし単に婚礼当日をゴールにした「一過性のイベント(お祭り)」ととらえるのでなく「絆を深めるスタートに過ぎない」ととらえると、世界観が一気に広がるのではないでしょうか?

私たちは「場」を持っています。

場を貸すだけであれば「レンタルスペース屋」ですが、その場をテコにして「場面をつくる=演出?」ことを軸に置けば私たちの存在意義は高まります。

私たちはホテル業、ブライダル業、レストラン業というくくりに留まりたくないと思っています。

まだ見ぬ市場の開拓へのチャレンジをしていく会社になりたいと思っています。

 

会社説明会で求める人物像をお伝えしました 

3つあります

 

 

ひとつは「バイタリティを持つ人」

これは「元気な人」・・いわゆる「声のデカい」の類の人ではありません!

ある人から聞いた言葉でしたが

「考えていることと行動することの間には大きな溝がある」

すなわちこれは

「思っているんですけど・・」

「考えていたんですけど・・・」

「そう言ってたんですけど・・・」という人が私含めて多いわけです。

 

 

そう!そうしている間に「動かない」という自身の意識?機能?こそが溝であり壁だということです!

そしてこの溝や壁がない人種?は誰かというと、、、「子供」だということでした。

 

子供の感性はある意味素晴らしいバイタリティであるということです。

「考えていることと行動することに溝のないひと」それこそが「バイタリティのある人」ということでした。

まさしく私自身にも、また学生の皆さんが社会人を迎えるにあたって必要な資質だと思います。

 

 

2つ目は「自分軸を持った人」

 

 

常に矢印を自分に向けられる人

これは「自分を主語に出来る人」です。

よく「時間がない」というように、忙しくてモノゴトが出来なかったことの理由に時間や自分でない何かに持ってくる人がいます

しかし「時間」は主語でも理由でもありません。

時間こそ誰にでも平等に(1日24時間365日)に与えられています・・・

なので「時間はない」のでなく

 

「時間を失った自分」があるだけです。

「時間を使いこなす能力のない自分」があるだけです。

理由はそれだけです。

だから常に、自分を主語に、矢印を自分に向ける・・・またそう考えておくことで大方塩梅がつくことは明白なのです。

 

 

そして最後、「形のないものを描ける人」

私が思うに「形のないものを描ける人」などよほどの天才でない限りほとんどいないと思いま。

あらかじめ決まった“正しい道”などはないのだと思います。

自分に合う会社、自分自身を見つけようとする人、、そこに正解を見つけようとしてもうまくいくはずはないのではないかと思っています。

私が思うには、あるのは「正解」でなく「自分の決めた道を正しくする」という行動、もっと言えば、「意志の表明」しかないのではないかと思います。

人生は試験のマークシートではありません。

正解がはっきりしている世界なのであれば誰も不幸にはなることもありませんし、政治も政治家も要りません、社長もリーダーと言われる人も要らないかもしれません。

信念を持つことがとても重要なことだと思います。

 

 

そして自分探しの旅は一生続けるものなのではないでしょうか?

仕事も同じです。

「楽しい仕事」なんてそもそもないのだと思います。

「仕事を楽しくする自分」があるだけです。

仕事が楽しいという人は、とどのつまり

「仕事を楽しくする自分」であるということで、楽しくないひとは、、その意志や意図のない自分だということに過ぎないように思います。

 

 

形のないものを描ける人は、よほどのことでない限り居ませんが、常に「形にないものを描こうとする意志」は必要なのだと思います。

是非そんな3つの志向を持った自分になっていきたいですし、そんなメンバーと共にホロニックを成長させていきたいと思います。